ビーズステッチの洋書に載っているデザインは、迫力と豪華さに力点が置かれていると感じることが多い。パーティなどに出席する機会がそうある訳でもない日本の庶民としては「これ作っても…付けてどこ行けば?(笑)」というようなものがほとんど。色彩も突飛に感じられるほど賑やかだったり、白人の肌には映えても自分に似合うと思えないほど地味だったりする事が多く、レシピに忠実に作ろうと思えたことはわたしにはほとんどなかった。
ところがこの本に載っているものは全てが華奢で繊細。かつ華やかさや存在感もある。微妙な中間色を多用した、目に快い調和の取れた色合わせ。アクセサリーとして素敵だな、と思えるものばかり。「これはちょっと…」と思った作品は1つだけだった。眺めているだけで楽しい。すぐにでも作りたくなってくる。
写真を多用してあって作り方も理解しやすい。込み入った難しいテクニックが使われている訳でもない。気分よく楽しんで作れそう。そして完成したら、気分よく楽しんで身に付けられそう。ビーズステッチを学ぶというよりは、作って身につけて楽しむための本だと思う。好みにもよるのだろうが、わたしにとっては大のお気に入りの一冊。