ロン・ハバードのSF長大作。ペーパーバックで1,000ページに渡る長編であるので一気に読むのは大変であるが、少しずつ読んだとしても最後まで読者を飽きさせることなく読み進ませるのはさすがである。現代から1,000年ほどの未来の地球は異星人(サイクロ星人)に支配されている。異星人は科学的には極めて進歩しており、宇宙のどこにでも瞬時に物資を移動することが出来る。彼らが1,000年前に地球を襲って人類を皆殺しにしたため、人里離れた場所にたまたま住んでいた僅かの人類だけが生き残っている。異星人(サイクロ星人)は異常な残虐性を有しており、人類や野生動物を狩の対象として時間をかけて殺すことに異常な楽しみを有しているため、生き残った人類は彼らを恐れて近づくのを長い間タブーとしてきた!。そのタブーを破って彼らに近づき、人類の置かれている立場を理解し、やがては人類を解放しようとして孤軍奮闘する主人公が米国人のジョン・グッドマン・タイラーであり、彼が数多くの苦難を乗り越えながら生き残った人類を糾合し、異星人の技術を手に入れ、最後には支配者を滅ぼして人類を解放するまでのストーリ-が巧みな筆致で展開する。次から次に出てくる難題を乗り越え様とする主人公の活躍を追っていくと、長編にも拘わらず飽きることがなく読み進ませる構成はさすがである。SF愛好家にお薦めする。