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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
極私的吉本隆明論,
By amazon "amazon" (amazon) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: BRUTUS ( ブルータス ) 2010年 2/15号 [雑誌] (雑誌)
発売日の早朝にコンビニで入手して、読んだので一番速く眼を通した類には入っているのだが、まずこれは新たに触れる人向きの企画なので、手垢がついたレヴューは次号が出るまで控えておくことにした。邪魔したくないからである。だが作家衆の吉本との出会いを述べたところに違和感があるので述べておく。あるツイッターで以下の記事を見つけた。 『@applecider52: 共同幻想論なんって、オカルト本を今頃読んでいる人をみると回し蹴り入れたくなる,,,(^^; 』 このような評価が出てくる由縁と関係ありそうなブルータスの「極私的吉本隆明論」の稿を拾うと、佐々木氏の「当時のニューアカの中心人物だった浅田彰や中沢新一、また彼らの後見人的存在の蓮実重彦や柄谷行人らも含めて、彼らは吉本隆明という巨大な存在に対する思想的カウンターパートとして出てきた側面があり」「『難解なものをいかにわかりやすく説明するか」ということが一つの流行になっていたこともあって、僕などは『吉本は難解だから、わからなくていいんだ』と安心してしまったことがありました。」とある。これは違うと思う。蓮実の文章がわかりやすいなどということは無いし、デリダやドゥルーズにしてもそうである。もっと露骨にいえば、柄谷や蓮実は「吉本さんのいうことはわかる」とすりより、後でわかってないことがばれて吉本が怒ったというそうな。 また、「情況への発言」等で吉本がいうのを一例として、浅田は吉本に対してデマを撒き続けたのであり、連中のやった事はただ一つ、集団的デマによって吉本の市場を奪うこと、それだけであった。 さて宮台真司氏などもそうしたことにまるで意味があったかのようにいう。「思想的役割は終わった」「新しい時代に対するフレームを持ちえなかった。『大衆vs知識人』という図式そのものが崩壊していった高度成長以後の時代の流れにおいては、知識人を攻撃することでポジションのホールディングを行ってきた吉本さんの思想的影響力が落ちていったことは当然だったのでしょう。僕はこの時代に、彼の思想的役割は終わったと思いました。」 両者とも吉本の「学説」にはまったく触れない外野の野次馬であり、鹿島氏も同じである。 ようするに市場獲得競争に集団的に敗れたということであり、それは吉本の図式が機能しなかったのだということだが、私などは吉本が力を持ってもらっては困る勢力に謀られたと考えたほうが妥当だと今となっては思い始めている。
11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
久々によかった!,
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レビュー対象商品: BRUTUS ( ブルータス ) 2010年 2/15号 [雑誌] (雑誌)
内容はざっとみた感じ、写真入りでキレイに構成された『生きていくのに必要な言葉 吉本隆明74語』勢古浩爾、二見書房みたいな感じでかな、と思ったのですが、じっくり糸井さんとの対談を読んでいたら、近年になく、新しいことをいろいろ言っていたので驚きました。曰く、民主党による政権交代は静かな革命政権であり、吉本さんが民主党はきっとやる、少なくともゼロで終わることはない、と見ている、と。対談の中で吉本さんは、こんなことを語っています。 「民主党には、それだけの人材はいる」 「やり方がまずい以外には失策はない」 「粘り強く、自分たちの思うことを貫いてくれたら、静かなる革命が成就する」 「この状況になったのは現代の日本の中で、どこが一番肝要なのか、という答えを、民主党が持っていたから」 「民主党に潜在しているものや活用できるものを活かさなければ、ほかのどの党にはできない」 「僕はその程度には民主党を信用している」 吉本さんの発言は、ここ2〜3年、スルーしていたのですが、んー、やっぱりスゴイな、と。
14 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
寂聴みたいな吉本隆明,
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レビュー対象商品: BRUTUS ( ブルータス ) 2010年 2/15号 [雑誌] (雑誌)
いつのまにか、ステキな言葉でやさしく人生論を語る仙人になっていた吉本隆明。BRUTUSの特集にも来るべくして来たという感じがする。 彼の難解な詩や転向論や親鸞は全面に出ず、あくまで吉本の人生論だ。 人が学ぶこと、遊ぶこと、働くことなど、テーマ別に彼のエッセイや講演から言葉を引用している。 そのあいだにAKB48のコメントだったり、ジョージ・クルーニーの交友録だったり、ポップカルチャーが挟み込まれて、 見事なBRUTUSのBRUTUSらしい一特集に仕上がっていて、糸井重里の着眼やBRUTUSの編集力にはあらためて脱帽する。 吉本とともに闘った、あるいは吉本に闘いを挑んだ世代にとっては不思議な感覚なのだろうが、 BRUTUSでこんな特集も組めてしまう吉本の偉大さというべきか、それとも枯れてただの人生論エッセイを書く爺さんになったのか、 そもそも最近の吉本の著作を読んでいないので判断できないのだが、 これを読む若い世代にとって、かつて吉本隆明が代表していた何かは、 歴史的な遺物としてすら認識されていないのだろうと想像できる特集ではある。 若い頃はラディカルで今は含蓄深い言葉を垂れる好々爺だと売出していくなら、瀬戸内寂聴と並ぶポジションになるだろう。 それは無論転向ではなく、消費資本主義の真っ当なありかたである。
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