オーディオ素人、耳も素人の私ですが、この商品を買う中にはそういう方も多いと思うのでレビューを。あと環境の制限がきついので説明します。
(1)USB接続したPCの内部から5.1ch出力する場合と、PCを介さずDVDプレイヤー等を2chアナログで外部から入力した場合のサラウンド感が、全く違います。BOSEがどう謳っているかはともかく、「いったん2chに落ちてると駄目?」と思わざるを得ません。そういう訳でこのスピーカーと合わせるなら、DVDプレイヤーはデッキではなくPC用のソフトを使いましょう。どうせなら設定項目の多い有償製品版がいいのではと。
(2)BOSEの説明通り、ベスト視聴位置は「デスクトップ」で、左右は70cm以上離してはいけません。左右のユニットには内向き・外向きの2個のスピーカーが内蔵されており、至近距離だと計4つを聞き分けられるのがミソ、と理解してます。ちなみに横方向の拡がりはかなり面白いですが、後ろからは聞こえないと思います。
(3)スピーカーの高足スタンドは固定式で、デスクに置いた場合に耳の高さになるように設計されています。これを70cmの距離で設置するためには、間に入るモニターは最大40インチ、至近距離なら30インチ程度が限界となります。また付属リモコンは無線ではなく有線です。無音状態が続くとミュートに落ちてしまうので、リビング用途だと有線リモコンは割とウザイです。
・・・ここまでをまとめると、この商品の特性は、リビングの大型テレビに繋いで彼女・家族とDVDを観るためでなく、独りハイエンドPC&高解像度モニタに向かってPCゲーム等に没入するために特化しており、非常に「漢らしい」コンセプトの商品と理解します。
(4)音質についてですが、手元に同じBOSEのM3という、再現度の高さが評判のPC用スピーカーがあるのでこれと比べますと、全く違います。M3の音がオリジナル音源に近いと仮定するなら、C5の音は低音が強調された派手なものになります。クラブ・テクノ系の音楽の「臨場感」には驚きました(注:PCで再生の場合)。アクション映画DVDの再生でも迫力ではM3に圧勝します。要は「作った音」なのでしょう。
(5)よく言われるホワイトノイズですが、確かにあり、PCのUSB接続と2ch外部入力を同時に使用している場合に目立つように思います。接続機器の出力ボリュームを調節することで大部分カバーできますが、製品自体に入力切替の機構がないことも原因の一つではないでしょうか。いずれにせよ、PCからと外部からで音質やサラウンド感にかなりの差があると分かった時点で、PCメインで考え、外部入力への未練はなくなりましたが。
ということでDVDやCD、あるいはBDもドライブを追加すれば、全てPC用のプレイヤーソフトで再生することにより、この製品の能力は最大限発揮できます。
しかしPCにそこまで投資するなら、このC5にあと2-3万の追加で、同じBOSEのFreeStyleという、汎用でリビング距離のフロントサラウンド商品が買えてしまいます。そちらならPC縛りも、リスニング距離縛りもなく、通常のDVDデッキやゲーム機も5.1ch接続でき、ハード的にも格上と思われます。
結局、PCヘビーユーザの方限定で、「中古で安く出てれば面白い商品ですよ」、みたいな勧め方になってしまいますか。しかしウーファー、サテライトともリビング距離でも十分なパワーはあり、サラウンド云々を言わなければ、音が部屋全体に充満する感じにはなります。それともBOSEさんは、このボリュームで至近距離で聴けと仰るのでしょうか。そりゃ映画館並みでしょうが・・・あー「デスクトップ・サラウンド」ってそういうことなのか?