カバーヨ・ブランコ(白い馬)という呼び名の男の数奇な半生を軸にして、現代人のランニングスタイルへの疑問、そしていくつかの人類学的視点からの仮説から、人々が走る本当の理由についての興味深いエピソードが散りばめられている。
そして、すべては、まるでアメリカニューシネマのロードムービーのように気持ちのいいラストシーンに向けて、一気に収束されていく。
この読後感は幸福だった。400ページ一気に読んだ後、迷わず外に走りに行きたくなること請け合い。
ジョギングブームの中で「走らされている」感を持ってしまったすべての人に、そしてなにより走ることが苦手だと敬遠してきた人にもぜひ薦めたくなる今までにないタイプのランニングの書であり、人生論の本。