まず再販してくれたメーカーの心意気に感謝します。元のPSP版は販売元メーカーがなくなった事で流通がなくなりプレミアが付いて手を出しづらい状況でした。手を出せずに困っていたので、今回のベスト版での再販を知ってとても嬉しかったです。
肝心のゲーム内容ですが、知名度が低い事が惜しまれる隠れた名作です。
開発者が『少年マンガのような路線を狙って作った』と言っているように、熱い展開になっています。いわゆるプロローグ的な前半がちょっと長めですが、神沢市に入ってからはグッと面白くなってくるので焦らず楽しんで下さい。
ストーリーには日常、学園生活でのコミカルな展開を始め、闘い、友情、涙、葛藤、恋模様など色々と濃縮されています。
一つのキャラクターのルートだけではあまり関わってこないキャラクターが出てくるので、是非全ルートをクリアしてみて下さい。展開もガラッと変わります。どのルートも良くできているため、一つのルートをクリアするたびに一喜一憂し、このゲームが好きになっていくはずです。
PC版からの変更点としては家庭用では当然ながら規制に掛かってしまう下ネタや性的シーン、飲酒シーンなどの表現が変更、削除されています。基本的には上手く新しい展開などに入れ替えていますが、一部しっくりこない場面も。
一奈の遅刻シーンの経緯などはバッサリカットされていて、オリジナルを知っている方には少し物足りないかも。そういった意味では一奈の個性が少し薄れてますね。できれば『捕虜をいたぶっていて遅刻した』など、一奈の無邪気な残忍さを生かすシーンに置き換えていれば良かったかも。
システム面ですがスキップ【チャプターごとも可能】、台詞オートは勿論の事ながら、シーン巻き戻し、画面比率の変更、ボイス再生時のBGM音量を抑える機能、文字フォント変更、発言が分かりやすいよう文字色がキャラ別になるよう変更できたり、さらにはスクリーンショット機能などユーザーライクで遊びやすい環境を意識して作られています。ロードも速く、とにかくシステム周りは快適です。
(※注意点としてはキャラクターによっては性格上ボイスが小さく、聞き取りにくかったりするのでイヤホンなどでのプレイをお薦めします)
■家庭用では規制が掛かって表現できない笑える下ネタなどがPC版には満載なので、PSP版をプレイしてファンになった方は是非そちらも遊んでみて下さい。
オリジナルじゃないとしっくりこない場面や表現もありますし、声優も全て同じキャストなので印象が変わってがっかりする事もないです。ちなみにベスト版が発売されてるのでお得ですよ。
(※PC版には逢難ルート、逢難ボイスはありませんので注意)