とりあえず、企画があらぬ方向へ向かった作品になってしまったことが残念です。
素人目から遠巻きに見ても、監督、脚本の意思疎通、BLOOD-Cプロジェクトの企画自体が滅茶苦茶になっているとしか思えない。TV版と劇場版は別だと聞いておりましたが、このTV版は劇場版に丸投げ状態になってしまいました。いつの間にか映画は6月公開になってるし……(確かもう少し公開早かったような……間違ってたらすみません)
12話の最終回は「BLOODはグロじゃないとダメなんだろ見せてやるよ」と言うような強引で無茶苦茶なグロテスクな表現が多すぎます。グロテスクを越えてスプラッターと言っても過言ではありません。BLOODだけでなく、バトルホラーはグロテスク以上に、雰囲気、暴力的なカタルシスが求められる作品で無ければならないと思います。(本当に初代見たのか?PS2版やったのか?プラスに目を通したのか?)
正直、比較的グロがあっても大丈夫なほうなのですが、今作の12話は目を背けたくなりました。もはやTVで放映できる表現じゃありません。クランプのキャラデザ、声優目当ての方には絶対にオススメできる作品ではありません。
脚本の大川氏が原因かと思いましたが、ここまで来るとTVシリーズと解っていながらGOサインを出した企画者全員の問題だと思います。
かつて『剣風伝奇ベルセルク』という作品があり、最終回で主人公の仲間達が多くのバケモノに襲われ、悲惨な死を遂げるという作品がありましたが、それ以上に非道いです。(ベルセルクの場合は色々匂わせる演出が施されていたため原作を考慮してもそれなりに許容できましたが……それより非道いって何アニメだよこれ……)
BLOODシリーズはすべて見ましたが、今作はBLOODのオリジナリティであり売りでもある『翼手』と言う敵がおりません。完全な妖怪もの(一応生物)のようですので、今までのシリーズと完全に切り離して視聴することをオススメします。
話の内容でやりたいことは大体解りましたが、そこに行き着くのに1クールかける必要があったのか疑問が残ります。11話と12話の内容を6話か7話でやっていたら巻き返しもあったかもしれませんが……
正直、題材は良いのだから、話数を短縮していればそれなりの良作になり得たかもしれません。
否定的なレビューになってしまいましたが、12話の戦闘シーンは正直見物でしたし、この作品の小夜の方向性も一片だけですが理解で来ました。水樹奈々さんの小夜の演技、叫び声や喋り方など、初代小夜役の工藤夕貴さんの演技っぽくなっててかっこよかったです。本当にこれから面白くなるといった感じだったのにもったいないです。
11話ではやっとキャラクター達が立ち始めたのにもったいない……本当に思い切って中盤で正体を明かして、それでも彼らと繋がるような話にすればストーリーに深みがませたような気がします。(でも、初代を意識してるなら人間と仲良くしてる小夜ってのも変かな?)
総合的に1クールも使っていながら、すべてが遅すぎた作品だと思います。あと、オリジナルとはいえ、BLOODの基本概要をもう少し重視すべきだったかと……敵を大量に出血させなければいけないと言う設定が、12話で刀を使わずに活かせてたのは正直「お!」っと思いました。良い意味で意表を突かれたかな。
それと、犬関係の伏線は回収はすべきだったかと……
商品と言うよりも作品のレビューになってしまうので迷いましたが、今作だけはあえてプレビューさせていただきました。今作の最終回は本当にグロテスク…と言うよりもスプラッター系に耐性がある方以外は購入されないことをオススメします。