藍染の時もそうだったけど、今回も銀城と月島の過去をきっちりと描かないから、彼らがソウルソサエティ(以下SS)に敵対する動機が不明のまま。
SSは世界の「魂のバランス」を取るという重要な役割を担っている組織なのだから、死神以外でも組織にとって有益な人物ならば利用もするし、逆に敵対するような危険人物と判断されれば処分される事もあるだろう。一護も銀城も、あくまで現世在住の「代行者」に過ぎないのだから、何かあった時のために居場所を把握されているのも当然と言えば当然。そんなにショックを受ける事じゃないでしょ(笑)。
結局、銀城は「監視」と「霊力の制御」をされてたからってだけでキレたのか(どうして代行証がそういうものだと分かったのかも不明)、それとも何らかの理由でSSによって抹殺されそうになったから復讐しようとしているのか、その辺の因果関係がはっきりしないので、彼らの戦いにどれだけ「正当性」があるのか分からず仕舞い。銀城も、良い人→悪い人→良い人、みたいに二転三転したけど、過去に何があったか分からないから「実は良い人でした」って終わられても感情移入しにくい。
登場人物の過去をダラダラと続けられても困るが、触れなさ過ぎてもダメという典型例になっている。せっかく「社会からはじき出された孤独」や「人との繋がり」をテーマに、一護の側との対比で物悲しくも奥深いシナリオに仕上げられそうだったのにもったいない。