ソウルソサエティ編が終了し、話に否定できない歪が生じてきたが、今巻で多少持ち直したように思える。戦闘場面も増え、今後を期待させる展開となっている。特に、新たな破面の襲来は、これから益々盛り上がって行くことを予感させる。死神の虚化によって手に入ることができる実力等、多少の説明不足感は否定できないが、大きな矛盾もない。23巻で波紋をもたらした、ルキアが破面を容易く倒したことには無理があるのかもしれないが、「破面だってのが信じらんねえ位の出来損いだ」、という記述があり、ルキアが席官クラスの実力ならば、まったくもって説明できない、ということはないだろう。一角が卍解したことも、喧嘩好きな性格と、剣八に対する思いを考えれば、当然と言えば当然と思える行為である。
今巻は、主に織姫を主体として描かれており、今後の動向が気にかかる。その他にも、浦原の卍解、石田の動向、ワンダーワイスの行動、仮面の軍勢の実力等、注目すべき点は多い。個人的に、浦原の卍解には非常に期待している。また、作者は人間描写が秀逸である。各人の個性ある行動と発言は、感心させられることさえある。これらの個性を存分に生かして描かれているオマケ絵は、見ていて非常に面白い。絵も見やすく、好感が持てる。
今巻の感想、これからの展開への期待を含め、星4つ。