個人的には非常に気に入っていますので、今3回程この3巻を見たのですが、やはり特筆すべきポイント第6話「狙われる猫」のラスト6分。
多少過言かも知れませんか、第1巻から第3巻までの全ストーリーがこの6分への伏線だとも考えられます。
理由としましては、第1巻から第3巻を通して、トレインは人間性の回復が描かれているからです。
人間性とは即ち「意思の確保」と「感情の発露」。
過去に起きた「様々な事」を通して、トレインはクロノスに対して「自分の意思」を明確に伝えます。
そして「ある女性」と出合って、希薄だった様々な感情が発露するようになります。
感情とは即ち「喜怒哀楽」
友といるべきことの喜びと楽しさ。
冷静にその「ある女性」のセリフを書き出してみると、その全てがその「喜」と「楽」のメッセージになっています。
そして、その「ある女性」と迎えるラスト6分。
残った「哀」と「怒」が爆発します。
ここで喜怒哀楽の感情と自分の意思が揃います。
つまり、この瞬間、トレインに人間性が回復する事になります。
おそらく、この第3巻はその回復する過程を見るための物になるだろうと判断しております。
また、その最後、「怒り」を向けられる「ある男性」ですがその怒りを向けられるに十分ふさわしい「イッチャッテル」描写が実に見事でした。
ぶっちゃけまして、こういうアクション物アニメって主人公に共感できなかったら、その時点で駄作です。
見ている誰もがトレインと同じ怒りを感じる事ができるだろうこのキャラ設定が実に卓越しておりました。
最後に、全体を通して破綻の無いシナリオと派手なアクションシーンに効果的に使われる「子守唄」、そしてあの「花火」の演出などへの仕事の丁寧さに敬意を表しまして星5個でお願いします。