「結成からDaizyStripperが形作られるまでメンバーの試行錯誤により生まれ、ライブでファンと共に育ててきた曲達」とレコメンドにもあるように初期のライブから頻繁に披露され、音源化が待たれていた楽曲がついに収録される形となった今作。
ライブのOPSEでも使われている和風のインストナンバー「KAMAKURA」からPVも制作されたポップでキャッチャーな「Trigger」、アダルティックでどこか切ない「罪な罰」やギターのハードリフ、リズム隊の重低音ソロ・アプローチが熱い「白蝶乱舞〜White Butterfly〜」、ツーバスやシャウトのアタック感がグルーヴィな「ベイビーキングダム」などライブで育てたというだけあってアグレッシブなナンバーが目白押しです。
個人的に気に入ったのは、シングル作品の『TRUTH』にc/wとして収録されていた「ルード・ボーイ」のアコースティックアレンジVer.の「ルード・ボーイ(Re:birth)」と現在入手困難となっている名作『ダンデライオン』1stプレス収録の「BLACK DROPPer」です。前者はアコギのツインギターのみで旋律を奏でる中、儚げに歌われるメロディーと語りがとても叙情的な仕上がりとなっていて原曲とは一味違う良さが出ている。後者は、アレンジを変えての再録であり、原曲ほどの勢いは無くなってしまっているが、クラシカルでダークなSE「-absolute-」から繋がっているということもあってか別の聴きごたえがある。
他にもファンにはなじみ深い絆を感じさせる明るく爽やかでメジャーチックな「decade」、ラストを飾る壮大で優しく美しいバラード「SMILE WORLD」とバリエーション豊富なため、往年のファンでなくとも手に取ってほしい作品です。
演奏面に関してはセンスはいいが、ギター隊の音の弱さはこれからの改善点かも。