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42 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
スタートダッシュは見事だが・・・・・終盤に失速する不安が付きまとう。,
By 孔明 (埼玉県さいたま市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: BILLY BAT(1) (モーニングKC) (コミック)
浦沢先生の最新作。今回は戦後の1947年を舞台に国鉄総裁「下山定則」の轢死にまつわる、所謂「下山事件」を縦軸に日系2世の漫画家「ケビン・ヤマガタ」を語り部として紡がれる。 乗っけからの引き込みの数々の謎の散りばめかたは見事。 けれど、浦沢氏の作品はこの散りばめたいくつもの謎が終局に向かって集結してくる段階で 謎同士が「頭をぶつけ合ってごっつんこ、ごっつんこしてしまう」ことが多い! つまり仲良く最終の頂まで駆け上る仲間として並列して存在し合えないのですね。 だから最後付近で交通渋滞を起こしてグダグダなまま終了・・・というケース多し! この作品もスタートダッシュは見事だが、多くのファンが心配しているのはそこだろう。
15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
下山事件にこだわっている人はすでにひっかかっているのでは?,
By L.H.O.O.Q. (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: BILLY BAT(1) (モーニングKC) (コミック)
[多少ネタバレ含みます]私も連載開始時には下山事件を通じて戦後日本の矛盾とか弊害を描こうとしてるのかなと思ったが、 そういうスケールの話じゃないのは一巻ラストの“月”の描写をみれば明らかだ。 (おそらく下山事件ってMONSTERの冒頭の一家銃撃事件のようなもので、物語の“つかみ”にすぎないのだと思う) 冒頭いきなり二話にわたっての漫画内漫画シーン、しつこく繰り返される現実世界と漫画世界のオーバーラップ、そして“歴史”に対する批評的パースペクティブ。 かつて手塚治虫が「火の鳥」でおこなったような、漫画によって世界をどう語りなおすのかという挑戦。 それこそが浦沢直樹が今作で目指しているものなのではないかと思う。 そして、明らかに画力が進化している。 目立たないが、ちょっとした会釈のしぐさ、コップの水、暴行されて腫れたまぶた、死体を運ぶ時の汗など、最小限の線で見事に表現している。 MONSTERや20世紀少年の絵とくらべると一目瞭然なのだが、ぱっとみると線が雑になったように見える。しかしこれは手抜きではない。 戯画的な画風は保ちつつ、存在感が増しているのがわかる。これが熟練の域なのだ。PLUTOという翻案作品を手がけた影響もあるかもしれない。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
事件の内容がわからないまま、ひたすら部分的な場面を読むことには疲れを感じる,
By
レビュー対象商品: BILLY BAT(1) (モーニングKC) (コミック)
「BILLY BAT」という人気マンガを描く日系人がマンガの主人公であるコウモリのキャラクターを軸とした 謎の事件に巻き込まれていく話。 実在の事件や歴史、宗教なども題材として使われており、 そういった知識がある方がより面白味を感じられる。 展開の仕方はこれまでの浦沢直樹作品と同じく、 さまざまな場面に飛びつつ、謎が小出しにされるパターンで 3巻まで読んでもほとんど意味がわからないまま。 特に今回は非現実的な要素が常に出てくるので混乱させられる。 相変わらず登場人物の描き方は非常にうまく、 それぞれのキャラクターは魅力的なのだが、 事件の内容がわからないまま ひたすら部分的な場面を読むことには疲れを感じる。 伏線を回収できないまま終わったりしないかという不安や、 疑問が解消されないままどんどん巻を重ねるフラストレーションが残念。
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