サーフィンを題材にした映画「BIG WAVE」のサントラですが、映画ははっきり言ってどうでもよい。このCD自体で充分完結している。LPでは、A、B面の最後にあたる「I Love You」が、CDでは、中間に位置してしまうのは、LPという当時のメディアを意識して作ったため、仕方のない事です。しかし、この短い曲(CM用に作ったため、2分ピッタリ)が全体を引き締めており、1~6曲目(LPのA面)は、自身の曲、「ジョディ」と「ユア・アイズ」は、既発表作の英語版。彼自身の書き下ろしのバラッド「オンリー・ウィズ・ユー」は、私の大好きな曲、というのは、彼のFM番組のオープニングテーマ(唄無しヴァージョン)で聴き慣れているからなのです。B面にあたる6曲の内、7~10曲目は、彼が若い頃から心酔していたビーチボーイズ(ブライアン・ウィルソン)のカバー。彼のホームページの通販で入手可能な10代に録音したビーチボーイズカバーとは、比較しては申し訳ないが、格段に上手い!しかも、選曲が彼らしく、一般に有名な「ガールズ・オン・ザ・ビーチ」以外は、いわゆるヒット曲でなく、コアなファンには高く評価されている曲というのが素晴らしい!11曲目は、若きハリー・ニルソン(銀行員時代)の作品で、フィル・スペクター(やはり出ましたね)プロデュースで1964年にモダン・フォーク・カルテットがレコーディングしたが、お蔵入りになった曲、アルバム「ゴー・アヘッド」で既にカバーしているのですが、ここでは、歌を入れ直し、間奏のギター・ソロをサックス・ソロに替えるなどの別テイクとなっています。そして最後に歌無しの「I Love You part1」で、静かに終わるという、構成に脱帽です。