店頭でなんとなく目に付いて前情報全く無しで購入したのだが、
1曲目のイントロが始まってから5曲目が終了するまで、
終始、圧倒されっぱなしだった。
「無国籍エレクトロニカ」と帯に書かれているとおり、源流はエレクトロニカなのだが
非常に独特、かつ個性的で多くの人は斬新さに飲み込まれるのではないだろうか。
洋楽的でありながら、邦楽のように耳に優しく、メロディーラインが明快だ。
私自身もそうだったが、BETTA FLASHというアーティストを知らなくても
この1枚でその魅力を十分知ることができるだろう。
あと、驚くべきは、近年稀に見る録音の巧さ。
楽曲では多数の打楽器が出てくるのだが、空気・空間まで見事に再現している。
そして、細かいパン振り。音が縦横無尽に駆け巡る、躍動感。
シンセ系の打ち込みも、どうやら単なるベタ鳴らしではなく、
色々と技を駆使して生楽器に負けない魅力的な音を作り出しているようだ。
非常にリアルな音場を形成しているために、音楽に惹かれてしまう。
これが、完全に日本国内の、日本人エンジニアで作られた音楽というのも驚いた。
日本の音楽、そして技術者も、まだまだ死んではいないと認識させられる作品。
収録曲は5曲だが、収録時間は30分近くあり、ボリュームはある。
ただ、あまりにも圧倒的な完成度のため、ちょっと集中して聴いたら
あっという間に時間が過ぎ去ってしまうので、その意味での物足りなさはあるが…。