小室哲哉がEPIC SONYに在籍していた頃に発表したソロのヴォーカルアルバム2枚とシングル数枚、サウンドトラックより4枚分の楽曲からセレクトされた13曲が詰まったアルバムです。
ジャケットは恐らく懐かしのDigitalianの頃の写真が使用されています。
ヴォーカルに関しては皆さんご存じの通りクセのある歌い方なので賛否両論ありますが、個人的には特に嫌いじゃ無く聴けてます。
01〜04曲目までは彼の初ヴォーカルアルバム「Digitalian is eating breakfast」からの楽曲。
当時の怪物マシン、シンクラヴィアを恐らく日本で初めてフルに使い切ったアルバムで、この機材でどんな遊びができるのだろうという彼の魂胆もあったかと思われます。
TM NETWORKと方向性が離れすぎず、それでいてTM NETWORKでは聴けないようなメロディや歌詞が登場します。
05〜07まではサントラで才能を発揮しだした時期の作品。
特に07の収録されているミュージカル「マドモアゼル・モーツアルト」の同名のアルバムは、彼が本格的にオーケストラを取り入れ始めた作品で、彼を天才と認めざるを得ない楽曲が詰まっています。
08はYOSHIKIとの伝説のユニットV2からの作品。飲みの席で話していたことを本当に実現させてしまったというユニットです。
09〜11はセルフ・カバーのアルバム「HIT FACTORY」からの楽曲。
ギター以外が全て打ち込みだったDegitalianに比べ、ギターやラテンパーカッションを多く取り入れた生音満載のアルバムで、かつて彼がアイドルや歌手に提供した曲、TM NETWORKの曲にオリジナル曲を3曲追加して自身で歌い上げています。
3連符が心地よいMagicは不思議な魅力をもった名曲。
12は初のTVドラマのサントラを手がけた作品で、ドラマでも映画でも音楽に手を抜かない彼の姿勢を改めて感じさせられる名曲。
同梱のDVDはかつてのSONYのTV番組「ez」のDVD化で、残念ながら当初告知されていた「20th century boy」は権利上の問題か、カットされたようで未収録となっています。
全楽曲、映像共にリアルタイムで体験してきた世代ですが、小室哲哉がプロデュース活動を始めた頃からのファンの方は一度聴いていただければ、いかにして名曲のルーツが誕生したのかを知っていただけるかと思います。