lynchメジャーデビュー1stアルバム「I BELIEVE IN ME」
作風はインディーズの頃から大きな変化はなし。
音質の向上もあるかと思うが、演奏が良くなっていた。
インディーズの頃のアルバムは、あまり演奏がうまいバンドというイメージがなかったので。
コアとメロウのバランスが絶妙な「I BELIEVE IN ME」。
畳みかけるようなヴォーカルとコーラスの掛け合いがいい。
リテイク盤「JUDGEMENT」、ギターのイントロが凛として時雨の「DISCO FLIGHT」そっくりなLIE。
シングルカット出来るぐらいのキャッチーさだ。
歌詞やメロディが歌というより囁きや叫びで表現されていて、インストっぽい曲「-273.15℃」。
一人称が女性の、メロウなV系バラード(というかガゼット?)「THIS COMA」。
「SCARLET」から「TIAMAT」まで一気に駆け抜け、壮大な打ち込みありの曲「BEFORE YOU KNOW IT」、
前向きな「A GLEAM IN EYE」で幕を閉じる。
以前より英詞が増え、曲のコアさが増したと思う。
以前からlynchはV系の枠だけで語るべきバンドではないんだ、と言われてきたが、
ほんとにV系の枠を超えて、英訳協力のヴォーカルMasato(日米両国籍)がやっているcold rain
(洋楽志向のジャパニーズハードコアバンド)とかに接近してしまいそうな勢いである。
初回限定はPV入りDVD付き。
廃ビルの中で演奏を撮影したシンプルなPVだが、メンバーの服装は黒と白で統一、
時折映るメンバーの腕にはおびただしい量のタトゥーが映し出され、硬派なバンドというのが印象づけられる。
メジャーデビュー後のlynchのライヴに行ってきました。
イベント出演はしていたけど、ワンマンとしては1発目の大阪のライヴ。個人的にも初lynchだった。
予想通りの黒Tシャツの客たち。大半が女性客だけど、男性客もいた。
中バコであるにもかかわらず、ほぼ満員状態。
開演時間ジャストに始まり、打ち込みのSEの後、アルバム同様「UNTIL I DIE」でスタート。
アルバム「I BELIEVE IN ME」と「SHADOWS」の楽曲中心に攻撃的な曲で攻め立てる。
客席はヘドバンの嵐である。
葉月MC。「大阪は今日ライヴが(他のバンドと)かぶりまくっている」
「すごく大きなハコでリハーサルの時不安だったけど、死ぬほど(客が)入っている」
「センスのいい人が多くてうれしいです」
「センスのいい人たち、楽しみましょう」
新曲が多く、ステージではまだそんなに演奏していない曲も多かったはずだが、
バキバキでゴリゴリした演奏、葉月の艶やかかつ雄々しい歌声で会場は常にハイボルテージ。
歌ものをやると、葉月が手の動きをつけながら感情をこめて歌う。
コアな曲が得意なバンドだが、こういう曲をやるとV系のバンドというのが実感できる。
客のノリ方は拳を突き上げる、ジャンプ、そして何よりヘドバン。
今回ありとあらゆる曲で何度もヘドバンの嵐が起こった。
驚いたのは、あれだけ激しくヘドバンしているにも関わらず、他の客にぶつかったりしないこと(アンコールのMCでその理由が判明)。
ダイブ・モッシュ皆無、パラパラ風の動き(笑)ほとんどなしだった。
客同士のあまりのマナーの良さに驚いた。
本編終了後、アンコール。男性客含め、とても熱心なアンコールで感心した。
「長い話になるんだけど、話した方がいいのかな」と葉月。
客の促す声に、「ルールは作りたくない」と話し始める。
以前、逆ダイブで客がいじめられていたことがあって、「そういうのはよくない」と発言した際、
lynchのライヴはダイブやモッシュ禁止という感じになっていたそうだ。
バンド側としてはこちらから規制をかけたくないようで、
もうそんなことを言わなくてもマナーを守れると思うから自由にしてほしいとのこと。
葉月は個人的には逆ダイブは好きじゃないと言っていた。
ステージではトラブルが何度かあったようで、おわびにというかアンコール多くやりますと言った。
歌もの一曲の後は暴れ曲が続き、高いテンションのままライヴが終わった。
間違ってるかもしれないけど、個人的に曲数を数えたら24曲やっていた。
この手のバンドって、一時間ぐらい集中的にやって終わりのイメージがあるけど、
MCが長いこともあってちょうど2時間やっていた。
葉月はMCでもステージでも男らしい印象の人だった。意外とおしゃべり、意外と敬語。
最近の若手のV系のライヴに行くと、意外と男子が多くて驚く。ガチでノッているので、
ライヴのいいバンドとして受け入れられてるんだなあと思う。
スリップノットのTシャツを着ている人がいたが、洋楽のメタルやハードコアが好きな人でも楽しめるライヴになっているので、
足を運んでほしいと思った。