他のレビューを書かれてる方のご意見を補足する意味で。
「瞳・元気」と「Keep on, ”Keeping on”」は辛島さんのキャリア最初期に永井真理子さんに提供された曲だったと思います。以前は永井さんも聞いていたのですが、これら印象深い2曲を作曲した辛島美登里とはどんなひとだろう?と興味を持ったのが辛島さんとの出会いでした。(ファンハウス時代には永井さんと事務所が一緒だったはず)
Wikipediaにてちょっと調べてみましたが、「瞳〜」は1988年リリースの「元気予報」、「keep on~」は1989年の「Miracle Girl」にて提供されています。実は辛島さんの正式デビューはこれら楽曲の提供に関連する形であったとのことです。それ以前にもいろいろと楽曲提供されていますが、本格的な歌手としてのデビューはこの時期だと書かれています。(なお、「いつかきっと微笑へ」もヤン スギョンという方に提供されたとのこと)
ある意味、こうした最初期の曲をセルフカバーすることで歌手としての立ち位置を見なおそうというところはあったと思います。デビュー後しばらくして「サイレント ・イヴ」というヒットがあり、多くの人に認知されてから、さてどうしたものかと立ち止まってみた時、自分が歌手としてデビューした頃の楽曲を歌おう、という意図からこのアルバム制作がスタートしたのではないでしょうか。そうすると、色々な思いが込められているのではないかと思うのです。その意味でも「keep on~」は印象深い曲ですね。
前後のアルバムと比べて「アルバム」として見たときに力強さに欠けるというのは残念ながらそのとおりと感じるのですが、セルフカバーという形で時々過去を振り返りながら活動を続ける辛島さんの真摯さを感じます。もちろん、それで肩肘張らずに歌われているところがまた辛島さんらしいですが。