著者は、日本企業が競争優位を築くためのポイントとして、価値創造の仕組み、儲けの仕組みとなる事業構造のあり方、競争要因の明確化とその持続、の3点を挙げている。そしてこれらを解決するためのツールとして、「バリューマネジメント」「セグメントワン」「デコンストラクション」「PPM」「エクスペリアンス・カーブ」「タイムベース競争」の6つの戦略コンセプトを提示している。それぞれのコンセプトは章を分けて説明されているので、読者は関心のあるパートから読み始めることができる。また、全体を通して図表や日本企業を中心とした事例が豊富に盛り込まれており、読者の理解を助ける工夫がなされている。
どのような戦略コンセプトも決して万能ではないが、これらを経営戦略の立案に有効に活用できる企業とそうでない企業とでは、パフォーマンスに大きな差が出ることは間違いない。BCGの持つさまざまなノウハウがこの1冊に凝縮されていることを考えると、価値の高い本といえるであろう。企業経営に関わるビジネスパーソンや、MBAの学生などにぜひおすすめしたい。(戸田圭司)
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「今更」的なイメージもあったが、これらのコンセプトは同社がコンサルティングという業務を通じて進化し、結晶化してきたものであり、やはり含蓄がある。
この本を読めばすぐに経営がわかるわけではないが、戦略の「定石」としてきちんと理解しておいて損はないと思う。グロービス社のMBAシリーズの隣にこの本を置いておいてもいいのではないだろうか。
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