この漫画は普通のスポーツ漫画で主軸となる「強さ、勝利」ではなく「人間としての成長」を主軸におくことで、他のスポーツ漫画とは一線を画すほどの面白さがあった作品でした。
自分が通ってきた道、通る道で起こる全てのことが自分に影響を与えて、それを理解して自らの足で踏み出す一歩が経験となって、その人の人生での糧となる。そしてそこには年齢も性別も関係なく、決して熱く燃えたぎってなければいけないわけでもない。
伝えたいテーマを絞って読者の目線に立って構成し、邪魔な要素や無駄を省いてストレートに描いてくれたおかげで、本当に読みやすくて楽しいうえに、異色でありながら読み心地のいい漫画で感動しました。
剣道の精神とストーリーの主軸がうまくかみ合っていて最高のエンディングだったと思います。コジローのうれしそうな顔にはこっちもホロッとさせられました。
タマキが自分の一振りにかける思いに気づくまでの流れは子供が将来を形成していく上でとても大事な経験で、最近は部活をしないで塾のパターンも多いようですが、中高生の時に自分のやりたいことに全力でぶつかることはとても大切で意義があり、そこがわかりやすく描かれていたのも好感が持てました。
年齢、性別関係なく誰でも読めるとっつきやすい剣道部活漫画でした。今現在、中高生の真っ只中で漠然と過ごしてる人とかにもオススメです。元気がもらえる良作です!