BABOK(Business Analysis Body of Knowledge)に関する非常に分かりやすい入門書。ちょっと記述レベルは物足りないけれど、実際の業務分析、要件定義の際にも役に立ちそうだ。
BABOKとは、読んでそのままのとおり、業務分析の知識体系で、この数年、話題になっているもの。プロジェクトマネジメントについては、PMBOKがありスタンダードになっているが、今後、業務分析の体系化についての標準になりそうなもので、自治体の情報システム部門に勤める私としては、前から関心があった。
しかし、PMBOKに比較して、歴史も浅く、解説書も少なく(私が知る限りこの本で2冊目)、なかなか勉強することができなかったが、この本は、まさに勉強を始めるにはうってつけの入門書だ。
内容としては、BA(Business Analysis)とは何かから始まり、BMBOKに定義されている知識エリアについてを9章に分け、30日間で学べるように、解説している。
また、単にBABOKの説明にとどまらず、実際の業務分析、要件定義の勘所についても触れているので、実践にも役立つところが多い。特に巻末のビジネス分析のテクニック集はすぐにでも役に立ちそうだ。
自治体の情シス部門にいると、業務主管課の業務分析や要件定義に関与する場面も多いが、なかなか上手くいかない。いきなり画面や帳票、機能といったところから話が始まり、きちんとした「要求」がまとめられず、結局、開発フェーズでの手戻り、カスタマイズ工数の増加、リリース後の改修などが多発しているのが現実だ。
品質、コスト、納期の問題発生の原因の大半はここにある。このBABOKは、PMBOKと合わせて、私たち、情報システ部門の職員の必須の知識体型といえる。これからも勉強していこう。
余談だが、BABOKの読み方が、バボックではなくビーエーボックって初めて知った。情けない...