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朗読詩『風』全文 詩:越智静香 朗読:井上和彦
君の頬をなでた風が、今、僕の後ろを通る
いないはずのあの人の吐息が、今、僕の左手に
ぽとりと落ちる涙を受け止めた風が、やさしく頬をなでたり
笑顔で振り向いたときの風が、僕をなぐさめたり。
宇宙を旅した風が、僕の背中を押していたり。
風は人をつなぎ、過去と未来をつなぎ、音をつなぎ・・・
そして命をつなぐ。
穏やかな笑顔も。

風を感じよう
今感じた風は、抜けるような青い空を旅してきたかもしれない。
今感じた風は、地球が生まれたときの風かもしれない。
今感じた風は、宇宙が出来た時の風かもしれない。
今感じた風は、君の産声を知っているかもしれない。
今感じた風は、桜の花びらを運んだかも。
今感じた風は、悲しみをみつめていたかも。
今感じた風は、幸せへの道を囁いたかもしれない。
今感じた風は、月夜に君の幻をみせてくれているかもしれない。
今感じた風は、さようならを言わせてくれたかもしれない。
たくさん旅をしてきた風・・・。
きっと、たくさんのメッセージがつまっているはずだ。
風を感じよう
風があなたの思いをぼくに、
僕の思いをあなたに届けてくれるかもしれないから
大自然の中にいても
都会にいても
どこにいても
僕は風を感じていたい。
ねえ、僕の風は、感じてくれてる?
ありがとう。
いつもまでも、同じ風を感じていたいね。
大好きなあなたに、やわらかな風がたくさん届きますように。
(C)石森章太郎プロ
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