表題作「B級グルメ倶楽部」は、描き下ろしの続編とともに収録。吉野は、高校時代憧れていたバドミントン部の先輩、鬼塚と職場で偶然再会する。相変わらず横暴で不可解な鬼塚の行動にとまどう、気弱な吉野だったが…。高校時代に、同性愛者であることをカミングアウトした吉野に、鬼塚が言ったセリフがいい。「みんなはお前がゲイだから嫌なんじゃなくて お前と一緒にいると落ち着かないんだよ / それはお前が日常会話にセックスを持ち出したからだよ / (中略)自分が対象に含まれるセックスの話題を持ち出されると 人は自分がくどかれてるように感じるんだよ」。著者の深い洞察力が光る。
そのほか、代議士の息子と元代議士秘書の再会を描く「微笑」など同人誌掲載作品もたっぷり読める。大学を舞台にした木村と為永のシリーズ(3話収録)はホラーの要素が色濃く、『百鬼夜行抄』ファンにとっては著者らしく映る作品。だが、本人いわく「自分がホラー漫画を描くなんて考えたこともなかった」という。そんな裏事情が読める「作品解説」、病院のベッドでネームを描いたエッセイ漫画「病院日記」も収録。(門倉紫麻) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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