まさにジャケットそのままのマグマのような音。溢れ出るエネルギーがこれでもかとばかりに渦巻いている。見てくれではない。これがロックというものだ。
1.Assault Attack でいきなりノックアウトされた人は多いだろう。この緊張感とヘヴィネスこそ本作を象徴している。2.Rock You To The Ground は珍しく渋いBluesチューンだが、かなりメロディアスでヘヴィだ。一転してポップな 3.Dancer は、ギターソロの入りがぶっ飛んでいる。グラハムの趣味的な4.Samurai もよく練られた展開。5.Desert Song が本作のハイライトで、哀愁度は頂点。6.Broken Promises は地味に見えて実は複雑な構築美が素晴らしい。以下略。
とにかく、マイケルのギターはこれ以上なく壮絶に泣いており、曲中のリフもソロのフレージングも冴えに冴え、生涯最高の鬼神に迫るプレイを聴かせている。
曲自体の良さでは"神""神話"に一歩譲る面もあるが、曲作りの深度は本作が上だ。作り込まれた楽曲はどれも聴けば聴くほどますますよくなる。特に6曲目までは弛緩というものがまるでなく、どこを切っても最高のマイケルが聴ける。後半2曲の弱さが惜しいが、怒涛の6曲の後のクールダウンと思えば許せるか。
そしてやはりグラハムの歌の上手さよ。しかも思いの他マイケルにフィットしている。それだけにこの出会いが一期一会となってしまったことが無念・・・。ま、アル中とジャンキーじゃやって行けないか。(それにしてもマイケルは人に恵まれない。最も貢献したのがゲイリー・バーデンだとは、あまりに不憫で涙が出る。)