CD9(放送音源)以外はほとんど隠し録りかとさえ思われるような音源で、音にこだわる人なら耐えられないような録音もあるが、いつの間にかそんなことも忘れるほど凄いミケランジェリのピアニズム。音楽は録音では量れないということを思い知らされる。
特にCD9のシューベルトのソナタ第4番は奇跡的な演奏で、これだけでも買う価値十分な名演。他にもベートーヴェンのソナタ32番やドビュッシーの前奏曲集など、録音が良ければ絶世の名盤となったのではないかと思える。
近頃のピアニストからはなかなか感じられない、聴き手を説き伏せるような強靭な精神性を否応なしに感じる。なかなかできない経験だ。買って損はない。
CD1:ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第3番、ショパン:マズルカ他
CD2:モーツァルト:ピアノ協奏曲第15番他
CD3:「ローマ法王のためのコンサート」ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番『皇帝』他
CD4:ドビュッシー:『映像』第1集、第2集他
CD5:ドビュッシー:前奏曲集第1巻(全曲)
CD6:ブラームス:4つのバラード、ショパン:ピアノソナタ第2番
CD7:ドビュッシー:前奏曲集第2巻他
CD8:バッハ/ブゾーニ編曲:シャコンヌ、ショパン:スケルツォ第1番他
CD9:シューベルト:ピアノ・ソナタ第4番、ラヴェル:夜のガスパール
CD10:ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番、ショパン:バラード第1番他