実は余りこのグループのことは知らなかったのですが、最近,ひょんなことから、この4th ANNIVERSARY LIVEのDVDを見ることになりました。
感想は、評判どうりのダンスパフォーマンスの良さもさることながら、基本的にヴォーカルのレベルが高いということに感心させられます。
普通、7人という大人数でのヴォーカルでは、その声質、音程などにバラつきが出て、よくありがちな、アイドルグループの雑な「声出し大会」になりがちですが、このAAAの場合は、それぞれの声質がよくブレンドして、ピッチやリズム感も良く、上質のヴォーカリーズになっていて、大人の鑑賞にも耐えるクオリティが素晴らしいです。
ハモリのピッチも安定していて、具体的には「旅ダチノウタ」、「Wonderful Life」などでの、7人でのユニゾンでの歌唱は、声質のブレンドの良さ、歌い回しのアーティキュレーションなどが揃っていて、メロディーが大切にされているのが聴いていて心地よいですね。普通はこういう部分で粗(アラ)が出てしまうものなのですが、その点はホントに感心させられます。
また、西島君、浦田君などは、特にバラード系の曲での、画像(え)が見える表情豊かなヴォーカルパフォーマンスは、これから歳を重ねての本格的なヴォーカリストを予感させますし、女性メンバーの2人も存在感があり、その2人のビジュアル的な佇(たたず)まいのコントラストの違いが、このグループのステージングに色を添えていますね。キュートな千晃さん、さらに宇野さんの艶があって、伸びやかな突破力のある高域のヴォーカルは、このグループのライヴには欠かせないキャラですよね。
ダンスに関しても、秀太君のしなやかな身のこなしの中での切れの良さなどが印象的ですが、メンバー全員のハイレベルのダンス、振り付けをこなしながらのヴォーカルのレベルの高さなど、なかなかこんなグループはいないと思います。
プログラム内容には、アトラクション的な要素も定番化しているようで、さらに、力が入ってる舞台美術やライティング、練られたショーとしての演出構成を背景に、メンバーの観客を「乗せて」の一体感への誘導はステージパフォーマーとしての彼らの力量を感じますね。
また、その盛り上げを補強しているのは、基本的に楽曲の良さでもあると思います。
このグループには、いろんな作家の幅広い、クオリティの高い楽曲が集まっているのも魅力であり、強みでもあると思います。
ですから、ダンスパフォーマンスと一緒に「音楽」がしっかり伝わってくるので、何度見ても飽きないDVDになっていますよね。
また、ライヴ用のカラオケから流す、隠し味的なヴォーカルトラックとリアルタイムのメンバーのヴォーカルのミックスバランスが
曲によってはとても効果的で、曲の雰囲気を演出している,きめ細かい音響、音源制作も素晴らしいですね。
今年でデビュー5周年ということですが、昨年のこの4th ANNIVERSARY LIVEは、メンバーの年齢やパフォーマンス的に積み上げてきたものが、単に「可愛い!」,「カッコいい!」というアイドル的な評価から、アーティストへのステップアップという正常進化の途中過程を具現化したもので、それを記録したメモリアルなDVDになっていると思います。
最近は、小室さん(T・K)の楽曲でのCDリリースが続いているようですが、いわゆる「小室節」は曲として、一時代を風靡したヒットチャート的な「食いつき」はあっても、新鮮味の点で、すでに「旬」は過ぎた感じですし、その短距離的な「キャッチー狙い」のメロディー設計が、少なくても、メインヴォーカル的な西島君、浦田君などの柔軟性のある歌唱表現力を活かし切れてないし、また、かつての小室ファミリー的なテイストが押し出されると、今までのノンジャンルなAAAのパフォーマンスの魅力が薄れていくようにも思えるのですが・・・(あくまで個人的な感想ですので、悪しからず)
いろいろプロモーション戦略があるんでしょうが、AAAには、これからもいろんな作家のクオリティの高い楽曲を集めて、じっくりと大人のエンターテイナーに育ててほしいと思います。
長くなりましたが、近年まれな、演出構成も含めて「楽しいライブの臨場感」が伝わってくる素敵な音楽DVDになっていて、AAAのこれからの活動の中でも代表作の一枚になりそうですね。
今年の5th ANNIVERSARY LIVEも期待させられますね。