児童文学と思われがちなアンの原著は私にとってはレベルが高く、audio bookを聴くにしても完全版(unabridged)だとストーリーを楽しむどころではなく完全聴取はできないと思っていました。
でもAmazon(.co.jp 及び.com)でこのRadio Theatre(R) audio drama CDのことを知り、ナレーションもなく対話だけなので自分でもわかりそうかなと思い購入しました。価格的にも朗読CD付の簡略版ペーパーバックとほぼ同じ価格だったので「買っても損はない」と思いました。
(ちなみに製品内容はプラケースにCD3枚とCast and Crew List [配役・スタッフリスト]が1枚付いているのみでスクリプトや解説書は一切ありません。)
ところが、いい意味で私の想像とは大違いでした。
私はラジオドラマやドラマCDは低予算で作れる単なる対話形式の朗読劇と思っていましたが、"Focus on the Family" の作品へのこだわりは違っていました。
発行元サイトではこのRadio Theatre(R)作品のことを「リスナーの想像力という最高のスクリーンに映し出されるaudio movie 」と紹介しています。
本作では作品の説明トラック(prologue)の前に、原著にはないオリジナルの前章があります。
Disc1の冒頭―
蒸気機関車の音が聞こえる場面、婦人と少女が会話しています。
SpencerとAnne の列車内での会話のようです。
Anne がこれからお世話になるGreen Gables とはどんなところかSpencerさんに尋ねています。Anneは新しい生活への期待で想像を膨らませていきます。
そして車掌のアナウンス、"Next stop, Bright River Station, 〜." (次は〜、ブライトリバー駅、〜)。
その声と共に映画のオープニングを思わせる曲が始まり、リスナーを”Anne of Green Gables”の世界に導いて行きます。
私はこのTrack-1 を聴いただけでいつの間にか魅き込まれてしまいました。登場人物の会話と効果音、BGMだけでリスナーの前にその場面が現れてくるのです。
(原著を難しいと感じている私の英語理解力レベルでもそうです。)
Track-2 はprologue で、作品説明のナレーション。その後のTrack-3から原作第一章と同じ"Mrs. Rachel Lynde Is Surprised"が始まります。
私は原作を全て覚えてはいませんが、セリフはほとんど原著に忠実のようです。声優さんの表現力のお陰で語彙力のない私にも話の展開がどんどん伝わってきます。
CD1枚当り約1時間20分、3枚で約4時間になりますが、朗読版と違い時間の長さを感じることなく次の章、次の章へとどんどん聴き続けてしまいます。
英語のネイティブ又は同等の理解力がある人だけでなく、これからそうなろうとしている英語学習者にとっても、大げさではない自然な演技、臨場感のある効果音によって物語を楽しみながら英語を身につけるツールとして使えそうです。(人によって個人差はありますが。)
また、まだアンを知らない人にとってもこのドラマCDから入って行きアンを好きになる人がいるかも知れません。
私にとっては、「買っても損はない」どころかこんな普及価格でこれだけのものが手に入ったということで嬉しい限りです。現代の出版技術や発行元に感謝しています。Audio booksがまだカセットテープ主流の頃なら今の購入価格の5倍以上はしていたかも知れません。
またこの商品を見つけることができた当Amazon.co.jpと貴重なカスタマーレビューを投稿して頂いた方々にも感謝します。
今度はこの私のレビューが誰かのお役に立てたら幸いです。