何だかんだ言っても好きなバンドだけにこの内容には納得出来なかった
00年代ロックンロールリバイバルの立役者だったはずのストロークスが
この様な作品を作るのに5年もかかっていいものなのか?・・・
いいわけがないと思う
私には断言出来ないがストロークスはもう終わったとか中傷的なレビューも見かける・・・
これを聴いた後に個人的にはそこそこの出来だと思っていたファースト・インプレッションズ・オブ・アースがもの凄くカッコ良く聴こえてしまった
悲しいがその事実が全てを物語っている
一枚目、二枚目は00年代を体現象徴する近代ロック史に残る名作を生み出したストロークス
残念ながらアングルズは過去作と比べ見劣り感を隠せないし楽曲レベルや曲の完成度も大きく後退してしまっている
一番の痛手は彼らの持ち味の一つであるソングライティング能力の低下傾向が挙げられる
このアルバム製作当初プロデューサーを立て録音を完了したが100万ドルっぽいゴージャスな音がしたとかでボツにしてしまったそうだ
結局セルフ体制で再録、しかしその努力と苦労が実を結ぶ事は無かった
結果論だがこの出来なら最初の音源をそのままリリースした方が良かったのかもしれない・・・
個人的にも5年ぶりの新作と言う事もあり高い期待を寄せていただけに非常に残念だ
テレビジョンやヴェルベッツの真似をしてたら纏まらないアルバムになってしまった感が透けて見えてくる
名のあるバンドの新作を聴いてそんな感覚に襲われたのも久しぶりである
近年活発だったソロワークの影響なのか定かではないが各メンバーが目指す音楽的方向性やベクトルがバラバラと言う印象を受けた
結果作品としてのまとまりを殆ど感じなかったのも自然な流れだった言える
ジュリアンの「今はバンドの方向性が絞れていない」と言う発言を象徴するかの様な作品である
若いバンドの活動初期は寝食を共にしながら地道な音楽活動を継続しその中から成長と言う名のバンドケミストリーを手に入れるもの
しかしストロークスは約10年の活動歴がありながら実質その半分を個人活動に費やしてしまった
その代償が今になって回って来ているのかもしれない
残念だがストロークスの失われた5年はもう戻る事は無い