前作「ダ・ヴィンチ・コード」に引き続き登用されたハンス・ジマー氏入魂のスコア。
前作は原作ともども重厚でありながら静謐なストーリーに寄り添うような
どちらかといえばアクション要素の少ないスコアでありながら、エンディングのルーブル美術館での
シーンにかかるあの1曲があまりに印象が強すぎて他の曲が平坦になってしまった嫌いが
残る。
対して、このスコアは映画自体がミステリーというより、最早アクション映画に大きく変貌を遂げて
いるように、ダイナミックで打楽器系が大活躍するスコアとなっている。
特にイタリア・ヴァチカン周辺をパトカーが疾走するシーンでかかるスコアの何とエキサイティングな事か。
こちらも手に汗握ってしまう事、必至だ。
混声合唱とフル・オーケストラ、そしてロック系のドラムスの邂逅。
アクション映画には必須のアイテムが揃ったのだから、後はジマー氏がそれをどう料理するか、だ。
無論、重厚さや歴史ミステリーの不穏さのスパイスをちりばめながら、印象的なテーマを各所に
抑えて素晴らしいスコアに仕上げている。
ある意味、「ダークナイト」の意匠に近いところもあるような気がする。
重厚さ、という点でジャケットの違う輸入盤を選んだ。このデザインの方が重厚である
事は間違いない。