アメリカのドゥームオリジンの7th。
本作は昨年リリースされた同タイトルのPart1と同時期に録音された姉妹盤。
もともと2枚組としてリリースの予定もあったそうで、サウンドとしては
違和感なく同じ世界観の作品として聴く事が出来る。
ところでEarthというと、ヘヴィー/ドローンの祖として認識されてる方が
多いのではないだろうか。
かくいう自分がそういう認識で、90年代の彼らは聴いていたが
2005年の復活以降は特に熱心にフォローしてこなかった。
現在の彼らはヘヴィーなギターサウンドを排し、遅く重い展開はそのままながら
叙情的で端正な音世界を構築するバンドに変容している。
70sプログレのような淡いメロディーが抑揚を抑えた非常に少ない音数にて、
1音1音丁寧に編み上げられていくさまは、まるで音のタペストリー。
物語性を感じさせる楽曲は何か古代文明のようなアートワークと呼応して、
雄大でスケールのあるストーリーを想像させてくれる。
Borisの「Flood」や最近のCorruptedもそうなのだが、ヘヴィーなドゥーム
サウンドをやっている人達が叙情的なサウンドを演奏すると、
とてもセンスのいいメロディーとドゥームならではのスケール感を伴った
非常に素晴らしい世界観の作品を作る。
ゲスト参加のチェロもとても効果的で、サウンドにさらなる深みを与えている。
この雄大な音世界に身を委ねているとなんとも心地良く、現代社会の
日常の慌ただしさから解放され時間を忘れさせてくれる。
ドゥームオリジンがたどり着いた壮大なる音世界に感服しました。