主人公音無が大活躍の九話と十話を収録の第五巻。
九話は知られざる音無の過去の続き。
前巻での戦いの結果昏睡状態に陥った奏(天使)に寄り添う音無は、眠りの中で生前の記憶を見る。列車事故の後、彼がとった行動とは・・・。誰かを救いたいと、「ありがとう」と言ってもらいたいという強い思いで生きて、最期まで生き抜いた彼の姿が描かれています。
全て思い出して「俺の人生も、そう悪いものじゃなかった」と告げる音無の満たされた表情が印象的でした。
そして音無は、満たされた気持ち(で成仏すること)の素晴らしさを知ってもらおうと行動を開始します。
第十話は戦線メンバーの一人を成仏させようと音無が奔走する話です。
生前に報われない人生を送り、死後の世界にやってきた戦線メンバー。その一人である彼女が成仏できるように、音無は彼女の生前の夢を叶える手伝いをしていきます。子供っぽい夢から無垢な夢まで、時に体を張り、時に戦線メンバーと協力して夢を叶えていく音無達の姿が笑えます。そして最後の夢を叶えたのは意外な人物で・・・。
唐突かもしれません。嘘くさいかもしれません。私には彼が「あの子を成仏させるために言ったのか」それとも「本当にそう思って言ったのか」もわかりません。だけど確かに彼女は満たされた。「もしも・・・だったら」の風景とともに流れる挿入歌が秀逸です。
見終わった後、私も満たされました。この話が大好きなので星五つ。