著者が企業名になっているが、本書中には著者一覧がある。
国内では最も早い時期からAndroidによる開発、そしてAndroidの普及に
携わっている錚々たるメンバーによる渾身の一冊であることがわかる。
Froyo (SDK 2.2) 対応と明記している日本語のAndroid書籍は、私の知る限り本書と、
入門 Android 2 プログラミング (Programmer’s SELECTION)、
Google Androidアプリ開発ガイドがある。
本書の対象読者としては、Android入門者から、既にアプリを何本か開発している開発者をも満足するよう、要領よくカバーされている。
Androidのバージョン別シェアなどの統計情報(もちろん時々刻々と変化するので参考程度ではあるが)、
Androidの開発環境の構築、最も基本的なアプリの開発方法など、入門者向けのページは全体の1/3程度割かれている。
特に本書の特徴と言えるのは、Android NDKの使い方、またAndroidのソースコードから端末に焼くまでの手順、
そしてソースコードを改造するための基本的な情報が盛り込まれているという点である。
ここまでの内容を取り扱った日本語のAndroid書籍はレビュー時点で本書のみである。
本書は、当初6月に刊行予定だったのが、約3カ月遅れての発売となった。
Androidのバージョンアップ(のスピードが速いこと)に伴い、改訂に時間を要したのだろうと予想されるが、
その分、内容は非常に濃いものとなっており、Androidで何か開発してみようという方には絶対におすすめの一冊である。
なおレビュー時点でのアマゾンマーケットプレイスでの価格が、定価の倍近くになっているが、
アマゾンの一時的な品切れによるものと思われ、決して入手困難な書籍ではない。
他の大手書店の在庫はどこも潤沢であり、本屋に行けば普通に平積みにされている。
出版社の在庫情報を見ても、現時点で2〜3日以内に発送となっている。
入手されようとしている方は参考にして頂ければと思います。