1989年初夏にリリースされた元イエスメンバーの「イエス」と名乗りたくても名乗れないバンドの作品、なぜこのような冗談のようなバンド名になったのか、それは当時トレバーラビンの在籍する「90125イエス」が存在していたからである。「ビッグジェネレーター」リリース後にジョンアンダーソンが脱退、そして本作をイエス名義でリリースしようとして、クリススクワイアが在籍する「90125イエス」と対立、裁判で争うまでになり、結局ジョンは敗訴、悩んだ末にできたバンド名がアンダーソン、ブラフォード、ウエークマン、ハウだった。(バンド名は忘れたが、当時このバンド名を皮肉ったアルバムタイトルをつけていたバンドがいた。ウエークマンがウオークマンになっていた)
内容は、「危機」を作ったメンバーが90年代の「危機」を作ろうとしたと思えば聞こえはいいが、僕のような80年代にプログレに目覚めた世代から見ると「ジョンの音楽性は流行から外れている」という考えに至る。ハウあたりもそのことに気づいていると思うのだが、悪いと思って言わなかったのかな?ブラフォードも「アースワークス少しだけ忘れて昔の曲をやってみるか」みたいな感覚だったのかも、リックも「昔のあの興奮を再び」みたいな感じだったのかもしれない。昔の往年の名曲を再びツアーで演奏するためには新作を出して注目されなければならないというジョンの考えによって、内容的にはジョンのソロのような作品に付加価値が加えられた作品といえるだろう。「ブラザーオブマイン」はジェフダウンズも関わっており、なかなかの良作だと当時は思った。