カリフォルニア州の砂漠地帯で結成されたストーナーロックバンドKYUSSの5枚目にして最後のアルバム。
本アルバムに収録されているOne Inch Manを聴いた時、ズモモ・・・というこもった地鳴りのようなギターの音(聴けばベースアンプで鳴らしてるとか!?ひぇぇ。。)とベースラインに一発で惚れ込み、この音の虜になった。
全体の印象としてほとんどがドゥームメタルの流れをくむゆったりとしたテンポの曲で、激しく歪んだギターと動き回るベースと重いグルーブを叩き出すドラムによりまさに重低音の波に呑まれてしまうような心地になってくる。しかしその波は決して痛々しく、近づけばケガをするようなものではなく、包み込まれるような心地良ささえ感じてしまう。ヘヴィではあるがザクザクと刻むようないかにもメタル然とした音作りや曲ではないところがそう感じさせるのだろうか。。まさにあっちの世界にトリップできる音だなと個人的には思う(笑)
ギターが単音リフを奏でベースが良く活きる静かなパートと突如襲いかかってくるような重いパートの切り替えはまるで潮の満ち引きのようになだれ込んでは去っていき、その遅いテンポは聴いている者を深く深く沈み込ませていく。静と動の使い方が実にうまいバンドだなと感じた。
また、本作だけなのか不明なのだがボーカルなし、あるいはオマケに近いくらい少ししか歌っていないインストの割合が多めである。おのずと楽器陣による素晴らしい音世界を楽しむことが出来るが、このあたりの方向性がラストアルバムになってしまった原因になってしまったのかなぁと考えたりもしてしまった。。
KYUSSのアルバムとしては初めて聴いた作品だが、まだまだ名盤もあるということなので他の作品を聴くのがとても楽しみだ。
やはり自分は速いロックより遅いロックの方が好みのようだ(笑)