1960年代にドイツで行われていたブルース・フェスティバルの秘蔵映像のDVD。Vol.2も同時発売。このブルース・フェスティバルに関しては、CDは出ているが、オフィシャルな形でこれだけまとまって映像が出たのは初めてだろう。近年は、ブルース・アーティストの映像も色々出ているが、約40年も前のものとなれば、話は別。動く姿が記録されているだけでも珍しいようなアーティストが次々出てくるので、それだけでブルース・ファンなら鼻血を出してしまいそうな内容なのだ。
全編モノクロながら、まず驚くのは映像と音のきれいさ。まるで、昨日行われたものであるかのように鮮やかだ。ドイツのテレビ局が、当時の最先端の技術を駆使して記録したのだという。この時代の映像で、ここまで鮮明なものは、少なくともブ!ルースでは他に例がないと思う。
ボーナス・トラック含め約70分くらい、演奏がギッシリつまっている。映像は、観客の前で演奏したライヴと、テレビ番組用のセットでの演奏の2タイプ。額に汗を滲ませながら、スローブルース"I Can't Quit You Baby"を演奏するオーティス・ラッシュ、シェイキー・ジェイクとのデュオでのTボーン・ウォーカー、リトル・ブラザー・モンゴメリーのムード溢れるピアノをバックに歌うシッピー・ウォレス、どのトラックもため息が出るほど、素晴らしい。マディー・ウォーターズの"Got My Mojo Working"では、サニー・ボーイ・ウィリアムソンがハープで入っていたりもする。そして、フィナーレは、マディ、ビッグ・ジョー・ウィリアムズ、ロニー・ジョンソン、メンフィス・スリム、ヴィクトリア・スピヴィーなどオールスターが一堂に会してのジャム。ただただ、圧倒されます。
ボーナス・トラックは、アール・フッカーの1969年のライブ映像。この人の動く姿も珍しいので、これはボーナスとしてはかなり嬉しい。
セットもの(家のポーチ、閉店後のバーなどのセットで演奏している)は、かなりわざとらしくて笑える。ライヴは、ヨーロッパの観客のお行儀のよさが妙に印象に残った。
附属のブックレットには、全トラックに参加メンバーがきちんと書かれているのもよかった。
尚、このDVDはリージョン・フ!リーです。パッケージにも明記されています。安心して買って下さい。