音速ライン一年ぶりのアルバム「Alternative」。
非常に良い。全曲突き抜けた出来で、全曲ポップで、勝負曲ばかりが並んでいる傑作アルバム。
前作は過渡期のアルバムという印象でそこまで聴き込んだりはしなかったけど
今作は一度聴いた後も余裕で聴きたくなるくらい一曲一曲の質が高くて、クリアで、青さも十分にあって。
懐かしい歌謡曲のメロディや親しみやすいポップ感に
音速ならではのタイトで芯の太い演奏が乗っかって正に彼らの王道とも言うべき世界観が広がっているポップ感炸裂のアルバム
実験的な要素の強かった前作とは対照的に自分たちの武器や持ち味を全部出してきた感じの明らかな勝負作
ここ最近音速から離れていた人にも是非、と言いたいくらいは優れた作品になってるかな、と。
爽快感の強いメロディが中心の作品ですけど、その実歌詞自体に関しては
去年の震災以降ってイメージが強く実際意識されてる部分はあるんじゃないかと思う。
聴きやすくのりやすいアルバムですけど、どこかそれだけで済まないエッセンスが漂ってるのはそれが要因で
かつその良い意味でのシリアス感がこの作品に爽やかなだけではない深みを与えているのは間違いなくて。
いつも以上に気合の伝わる演奏、
グッドメロディと巧妙で工夫の効いたサウンドとの融合
それがもたらす唯一無二の感覚は正にタイトル通りオルタナティヴなものであるのも確かで。
そんなバンド自体のポテンシャルが十二分に詰め込まれた勢いと丁寧さが同居しているロック・アルバム。
これはしばらくヘビロテしそうな予感です。
どこか清廉とした雰囲気も漂う一皮向けた感覚のある作品。移籍後の作品の中ではベストだと思う。