37年前に高校生の時に地元の某ジャズ喫茶で新譜で聴きました。当時のリクエストの流行りはWEATHER REPORT,CTI,MILES DAVIS,RETURN to FOREVERなどがよく掛っていたけれどこの作品はもう少しでサロンミュージックかな?と聴いていて初めはあまり気にならなかったのですがその後何回聴いても今でも全然飽きません。偏差値チャートで言うと総合力満点!そのフレーズアイデア、斬新なコーダルワーク、リズムカッティング技法、全曲すべて当時のジムホール奏法が惜しげもなく披露されていて当時のジャズギタリスト志向の若い人たちは教科書として飛びついた筈です。以前発表されたエバンスとのインタープレイは何か緊張を強いられまだ実験段階でアミューズメントとは大分離れたものでしたがこの作品は随分楽しく面白く味わえるしplayboy clubというシチュエーションに相応しい演奏内容にこなれて来店客もすっかりリラックスしている様子です。ギターを嗜む人なら解るでしょうがまるで魔法使いの様な奏法で聴いたことのないハーモニーを味わえます。音色もトレベルを絞り中低音のビロードのような’こく’艶、艶やかさを利かせ、でもそのピッキングは鬼のように力強い。そして方や重量級のロンカーターのピッチカートお腹一杯聴けます。不思議なのは両楽器同じような音色で音域レジスターでもアンサンブルが埋没しないのです。つまり二層構造でサウンドが成り立ちベースソロでは微妙にチューニングを変えて浮遊感をもたらしバッキングでは元に戻したりギターを浮かせたりしながら曲に大きなうねりを付けている様に聞こえます。最高傑作の一枚です。