パコデルシアという名前はずいぶん前から知ってはいた。アルディメオラ、ジョンマクラフリンと共演しているのを見てテクニックだけのギタリストと勝手に判断しこれまで聞かずにきたが、フラメンコギターに興味を持ち、試しに買って聞いてみた。イメージと実際に聞いた印象は大きくかけ離れていた。もちろん良い意味で。フラメンコギターのかわいた響き、イスラムの旋律、型に全くとらわれない奏法。神がかり的なテクニックでありながら全体的な印象としては”魂のこもったギター”である。このアルバムはサビカスやニーニョリカルドらの影響を自己消化しパコデルシア独自のフラメンコギターの1つの極致と評価されているようであるがこれはあながち間違いではないと思う。
コマーシャリズムとは無縁の、1曲目から最後まで全く隙のない傑作であるといえる。