ジュリアンヌ・リーガンを擁するこのバンドは、80年代後半から90年代にかけて、プログレ・ファン(要するに雑誌「マーキー」の読者)の間で、カルト的な人気を誇ったバンドです。
フルレングスの作品が少ない割りに、シングル盤や限定盤が結構沢山あって、関係はないけど、XTCと並んで、日本人の収集癖をそそるようなところがありました。かく言う私も上京のたびに、彼らのシングル盤を買いあさっていました。
このバンドの魅力は、なんと言ってもジュリアンヌのちょっと鼻にかかった、頼りない「妹系」のヴォーカルと、透明で湿っぽくもソリッドなギターサウンドにあります。
さらに新人バンドにはない、格調の高さと古風なブリティッシュトラッドの要素も押さえておきたいポイントでしょう。楽曲もせつなくもドラマチックで、非常に良い。これには、いまだに胸を締め付けられるような郷愁を感じます。プログレファンと、ちょっとゴスなアイドルポップ好きな方には、きっと満足していただけるじゃないでしょうか。
その後、バンドの展開とともに、トラッドのフレイバーは薄らぎ、男性目線による、ジュリアンヌ色がだんだん濃くなっていき(私は聴かなくなりました)、・・・バンドは解散。ジュリアンヌは表舞台からいったん姿を消します。ジュリアンヌは歌手として成熟する前に型にはめられ飽きられてしまった感じがします。そうさせてしまったのは、われわれプログレファンにも責任はあるのかもしれません・・・
初期の2枚のアルバムが特におすすめです。