daft punkのライヴアルバムにして、目下ベスト的内容の作品です("Musique Vol 1"というベストアルバムが出ていますが、こちらのほうがdaft punkを初めて聴くという方にもおすすめです)。
この音源は2007年12月に行われた"dafunkfest"と銘打たれたフェス形式の来日公演の直前に発売され、内容は同年7月の地元パリでの同ツアーのライヴを(殆ど全て)録音したものになっています。
そして、"dafunkfest"もこの"Alive 2007"も、2006年夏のサマーソニックにマウンテン・ステージのトリとして出演した時と同じく、ステージ上に巨大なピラミッドが設置され、その上部でお馴染みのロボット姿のトーマとギ=マニュエルの二人が機材を操作してライヴを行うという、「ピラミッド・ライヴ」の形態をとったものです。
この大仕掛けは動画共有サイトなどで確認することができますが、これがまさに圧巻。背景のスクリーンと、(まさにこのジャケットのように)七色に発光する三角の棒が組み合わされた網(?)だけでなく、なんと彼らが乗っかっているピラミッドの側面にまで映像が流され、(他の大物アーティストのライヴと比較しても)信じられないほど豪華な視覚効果を味わうことができます。
また肝心の音楽も、彼らのそれまでの楽曲がマッシュアップ(解体し再構築)された形で次々とプレイされ、アルバムに慣れ親しんだひとにも新鮮な驚きを提供してくれるはずです。特にTouch It/Technologi9ue, Around the World/Harder Better Faster Stronger, One More Time/Aerodynamicなどは文句なしに素晴らしいマッシュアップですし、聞こえてくる観客の歓声からも当時の興奮を味わうことができるように感じます。
蛇足になりますが、アンコールのラスト、トーマが参加したユニットStardustのヒット曲である"Music Sounds Better with You"が流れ、彼らが観客の声援に応え立ち去ろうとした時、歓声がひと際大きくなって本作品は終わります。"Dafunkfest"の時も同様でした。この時二人の背中にはLEDで縁取られた"daft punk"の文字が赤く光り輝いていたのです。こういう細部の演出も含め、間違いなく最高級のエンターテインメントであった伝説の「ピラミッド・ライヴ」を是非とも映像化して欲しいと思います。