今やテクニカルなスラッシュメタルの代表格である、ジェフ・ウォーターズ率いるこのバンド、
「Alice in Hell」
切れ味鋭いクールなリフと楽曲展開力で、知的なスラッシュサウンドを生み出し続けているが
もっともプログレッシブで、ある種変態的な傑作といえるのが、このデビュー作だ。
美しいイントロ曲“Crystal Ann”で幕を開け、続く“Alison Hell”でのドラマティックな展開力は
このバンドがただものではないことを物語る、続く“W.T.Y.D”とともにまさにアナイア節ともいうべき
初期を代表するサウンドだろう。整合感を高めた2nd「Never,Neverland」も傑作であるが、
すべてのギターパートと、ベースをこなすジェフ・ウォーターズの才能の本質が本作には詰まっている。
知的スラッシュとしては初期MEGADETHと双璧。リマスター盤には初期のデモ音源3曲を追加収録している。
「Never, Neverland」
今作からヴォーカルが代わり、ギター、ベースが加入して事実上のバンド編成となった。
ジェフ・ウォーターズのクールかつ奇妙なギターリフはいよいよ本領を発揮しているが、
それでいて歌えるヴォーカルのおかげで、サウンドはある種メロディアスに聴きやすくなった。
1曲目の“The Fun Palace”、タイトル曲の“Never,Neverland”をはじめ、
初期の代表曲“Phantasmagoria”など、プログレッシブなアナイア節が詰まった作品だ。
スラッシーな激しさはやや薄いが、その分初心者でも聴きやすいサウンドになっている。
個人的には最高傑作としたい。リマスター盤には初期のデモ音源3曲を追加収録している。