もし、親しい友人に「アル・ヘイグのお薦めを教えて」と尋ねられたとします。Invitation か、Jazz Will O' The Wisp か、はたまたプレスティジのTrio and Quintet か。色々考えた、多分、僕はこのアルバム、Today を薦めるでしょう。アル・ヘイグの特徴が出ているし、アルバムとしての構成もいい、そして何より演奏が素晴らしい、つまり、ヘイグの魅力を代表しうるアルバムだからです。
僕が好きなのは、Bag's Groove。あの気だるいテーマが、明るくクリスプな感じに置き換えられ、スピード感あるアドリブへと続いてきます。もう一曲、 Thrio もヘイグの魅力溢れるマイナーブルース。それらが、その他の佳曲とともに詰め込まれたのが、このアルバムです。共演メンバーは、ベースがEddie DeHaas、ドラムスがJimmy Kappesと、いわゆる有名なプレーヤーではありませんが堅実にして安定感あるサポートに努めています。
日本における知名度は寺島靖国著、「Jazzリクエスト・ノート」の紹介によるものが大きいですね。その後、DIW(ディスク・ユニオンのレーベル)が1989年にFresh Sound からライセンスを受けて国内発売をしています。
まだ、聴かれていないのならば、そしてビル・エヴァンス以前のピアノ・トリオの演奏が好きなのならば、絶対のお薦めです。ジャズを聴く楽しみを増やしてくれるアルバムです。