USニュージャージー州/グレンロックの5人組による1stフル。ワタクシ、既に十代のガキンチョって頃でもないんだが、ここには思わず我を忘れさせ、身体を突き動かす鮮やかな衝動が詰まってた。カテゴライズすらなら、パンク/ガレージ。なんだけど、満ちているのは圧倒的に陽なる熱量。自分の浅い引き出しから例えるなら、Flogging MollyやDropkick Murphysあたりの情熱的で豪快で爆発的な熱気に満ちた空間も連想したり。
遠く響く弾き語りののち、爆発的に音が溢れ出す"Fear〜"に始まって、全9曲/45分を熱い音塊がノンストップで疾走。大胆なストリングスや時に混声合唱をも織り込んだ畳み掛けるようなアプローチは、パンキッシュに突き抜けたArcade Fireみたいでもある。だけどもその辺の装飾がキモにはならず、いわば完全に舞台照明役に徹して聴こえるところが決定的に違う。
スポットライトに照らされたステージに浮かぶは、Liam Bestonの圧倒的なヴォーカル。叫び、ガナリ立て、情熱的に歌い上げるその存在感は別格。シンプルなコード編成の裏では、ハーモニカや鍵盤による意外に凝った音作りがされてるんだけど、このヴォーカルが見事にそれをブチ壊す。ワンマン・バンドって意味ではない。なんというか、愛する悪ガキのために全員で丁寧に砂の城を築き上げ「さぁ思う存分壊せよ」って言ってるような連帯感。最高のヴォーカリストと至福のメロディをかき鳴らすバンド陣による、シンプルで最上のロックンロール。意外な地点からヤラレタ感のある快作!