この本は、大学課程で量子力学のテストで優を取れる、又は、実際に計算する力がつく、という趣向の本ではありません。題名の”分かった”の意味は以下の[1]-[5]の意味です。
[1]量子力学の歴史的背景やどんな雰囲気、性質を持つ現象についての力学 で、どんな感じの事を勉強するかの詳解
[2]量子力学の講義の本当に最初の導入、”入り”で嫌(苦手意識)にならな い為に、出来るだけスムースな出だしをしたい人の為に;必要な数式の途中 計算を丁寧に省略せずに説明する、概念を噛み砕いて説明する、そして、量 子力学の講義での初歩で、<<絶対にここだけは理解しておくべき所>>(「山」)に焦点を絞って説明解説(計算間違いがあるのは、玉に傷です;そ れも自分で読んで校正すれば力がつく)☆☆☆☆☆
[3]量子力学のもう一側面の観測問題の歴史的経緯や現代物理学での解釈や説 明、実験成果の雰囲気を多少の概念と数式を用いて説明し、こんな問題もあ ると意識付けている。
[4]力学の散乱問題の計算でつまずいて嫌になっている人は、この本の丁寧な 計算と途中計算を省いていない配慮によって、詳解するでしょう。附録の内 容:「行列力学〜ハイゼンベルグ」の素地=ベクトル空間、ウィーンの公 式、プランクの式、ステファン=ボルツマンの放射法則、コンプトン散乱、 ラザフォード散乱、ヤング実験・・等を詳しい数式と説明で、自力で後でサ ポート出来る内容なので、散在してなかなか一度に目に入らない内容を掲載 しているので、☆☆☆☆☆ですね。この点はユニークです
[5] 量子力学で重要だけれども、もう少し量子力学を勉強しないと、慣れな いと難しい所(スピン、角運動量など)は載せていませんが、導入本、意識 付けの本としては、それは必然ですから、とてもいい本です。(それらは巻 末の参考図書で参照でOK!)