1994年にリリースされた、今は亡き"Aaliyah"のデビューアルバム。デビュー当時はまだ15歳だったというから驚かされる。アルバムプロデューサーの"R.Kelly"とは当時交際も噂されていたが、本作でも"Aaliyah"の囁くような澄んだボーカルと"R.Kelly"の手掛ける楽曲は抜群の相性を見せており、当時の二人の関係の良さを暗に示すような作品になっている。
特に(2)や(3)のようなストリートっぽいダウンビートなミディアナンバーで感じるクールさは、いい意味で15歳という年齢と違和感を感じる。
"The Isley Brothers"カバーの(6)では、心地よく抜ける澄んだボーカルが原曲のいやらしさをいい具合に中和し、それでいて女性的なセクシーさ見事に表現している。普通ならこんなセクシーな曲を15歳の少女に歌わせるにはとても無謀な気がするが、これも"R.Kelly"が"Aaliyah"を少女としてでなく、一人の女性として見ていたからこそだろう。
同じく"The Isley Brothers"の名曲を使った(11)は、そんなクールな彼女とセクシーな彼女の両方を感じられる素晴らしい出来。
15歳の少女がクールでセクシーな本物の女らしさというものを絶妙に表現した、これこそ90年代の名盤。