収録されている曲の中でharuka nakamuraが作曲したものだけのレビューを書いてみようと思います。
全体の音自体はメランコリックで良いです。レコードのすれた音やパチパチいう音、環境音のサンプリング、生楽器などによって、このアルバムのジャケットのような懐かしい映像が浮かんできます。
しかし、ちょっと納得いかなかったのは、メロディと音の配置です。
まずメロディについて。郷愁に浸ろうとしても、「泣きのコード」がないせいか浸れないため、薄暗い孤独な音楽だ、という印象をうけました。
音に映像があるのに、その映像に感情を移入しようとしても拒まれる、というのが一番正確な表現かもしれません。
そして音の配置について。harukanakamuraの曲では、繰り返し決まったフレーズ(メロディ)が流れるわけですが、緩急をつけるために新しい音をそのフレーズに落とし込むときに、そのフレーズの流れに新しい音が溶け合わさってないという感じです。だから、音自体はいいのに、新しい音が加わるごとに形がイビツになって、なんか惜しい。
あと、個人的にうれしかったのは7番目の"Plus"という曲にポストロックバンドSigurR'sの"Gl's'li"がサンプリングされていることです。
幸せな発見でした。