ノルウェーのプログレバンド、ウォブラーの2nd。2009作
70年代風のサウンドを聴かせた1stもなかなかの出来だったが、本作は格段に良い。
典雅なチェンバロやフルートの音色で始まるイントロから、続く15分の大曲では
盛大にメロトロンが鳴り響き、ANEKDOTENばりに凄まじいプログレが炸裂している。
ハモンドに絡まるリコーダーの響きは中世の世界観を描き、ビブラフォンやチェロなども加わって
インスト主体でありながらも起伏に富んだ展開と多彩な楽器の音色で飽きさせない。
テクニカルな軽やかさと、北欧的な叙情と土着性を同居させたアレンジも見事と言う他はない。
トレンドに敢然と背を向け、メンバーがひとつの幻想を描こうとする強度が音にはあり、
それが強烈な説得力となって、このレトロかつ北欧的なプログレ/シンフォニックを構築している。