ブックカバーで隠すのが惜しいかわゆさは、ノーマン・ロックウェル作という豪華さ! 少年文庫あなどるべからず。なにせ訳者が石井桃子氏だし、ほかを買ってる場合じゃないでしょ。
悪童トムのそこかしこにセンチでかわいい姿が垣間見えるのが魅力。かなりナルシストで、空想しながら涙ぐんだりしながらも、かつ、そのことを楽しんでたり(泣くのって気分いいって感じで)、ほんとにトホホなおこちゃま。
そんな海賊ごっこに夢中なコドモが、大変な殺人事件!に巻き込まれるんですから・・・。大冒険談にならないわけがない。
コドモが読むには難しすぎるほどの起伏のある文章で、オトナになったからこそすみずみまで味わえる小説。