先にCDを聴いており、もはやマーケットがどこにあるのかよくわかんない「この種の音楽のみ」で、これだけ素晴らしいフェスティバルを開催できている北米マーケットの懐の深さに感服していたのだが、DVDを観てその思いはより強くなった。まったくもって素晴らしい。枝雀の落語を観ているような感覚でずっと笑いっぱなしで、心情的には星5コ以上である。特にランジット・バロットはとてつもない化け物で、おそらくはこのライブを契機にマクラフリンのバンドに誘われたのだろう(次作がヒジョーに楽しみ)。ここに、ザヴィヌル亡きあとほぼクローンと化して「ほにゃららフレーズ」を連打するスコット税金...ではなくキンゼイと、チューニングをベロベロにして猛り狂うマシュー・ギャリソンが加わったセットが、このイベントのタイトルイメージに最も近い異次元度かも。が、最終的にはやはりというかなんというか、誰よりも凶悪なのがマクラフリンとザキール・フセインによるエレクトリック・シャクティ状態。絵で見ると二人の表情がわかるので、爆笑度が倍増しまっせ。もしあなたが、この手の音楽...仮にハード・フュージョンと括りましょうか...のファンであるか、志のあるミュージシャンであれば、コレ観とかな話になりまへんえ。