まずは、Queenのベスト・アルバムをCD一枚に収めた関係者の英断に敬意を表したい。数多くのQueenファンにとって各々の好みの曲がある筈だから、泣く泣く20曲に絞ったという所だろう。だが、一般の音楽ファン(特に若い方)にQueenの魅力を知らしめると言う点では好企画だと思う。デジタル・リマスター盤と言う事で音質も良い。
私が30年以上前の大学時代に初めて聴いた、「Seven Seas Of Rhye」(日本で初お目見えだったと思う)からフレディの遺作と言っても良い「The Show Must Go On」まで、英米でのシングル・ヒット曲で構成されている。今思うと、「Seven Seas Of Rhye」には、その後のQueenの特徴が早くも出ていると思う。切れ味鋭いリズム・セクション、流麗なメロディ・ライン、フレディの澄んだ高音が印象的な伸びやかなボーカル、そして曲をドラマティックに仕立て上げる構成力。そして、本アルバム中には本当に代表的な曲が目白押しである。一癖あるサウンドで一躍Queenの名を有名にした「Killer Queen」に始まり、王者の誇りを感じさせる「We Will Rock You」, 「We Are The Champions」、個人的に好きな「You're My Best Friend」,「Don't Stop Me Now」,「Under Pressure」,「These Are The Days Of Our Lives」、そして、ロック・オペラの代表曲と言って良い「Bohemian Rhapsody」。これらの曲がまさに、"Don't Stop"で流れて来る。感激ものである。
Queenの素晴らしさが凝縮されたアルバムと言って良く、従来からのファンにとっても若い音楽ファンの方にとっても魅惑的な作品だと思う。