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マーカスの視点で描かれる章とウィルの視点で描かれる章が交互に挿入され、視点が入れかわりながら、それぞれの視点で物語が進んでいきます。文章は軽快でポップで、深刻なシーンも深刻になりすぎずにウイットに満ちた描き方ができるのは、作者ニック・ホーンビィならではでしょう。ヒュー・グラント主演で映画化されていますが、映画がやや「About Hugh Grant」であったのに比べると、小説のほうは、タイトル通りきちんと少年マーカスの成長(そしてウィルその他の成長)に主眼が置かれています。映画では単なる脇役だったマーカスの学友エリー、母フィオナ、ウィルの恋人レイチェルなどのキャラクターもきちんと描きこまれており、タイトな印象です。現状を受けいれること、他とのインターアクションにこそ生の真実が宿る、といったようなメッセージを読みとりました。
映画もよくできているのですが、ご多分にもれず、原著と比べるとどうしてもディテールが大ざっぱになっています。両方楽しみたいのであれば、映画を先に見てから、本を読むことをお勧めします。
teenagerのようなWillと、時々老人のようなことをいうMarcusのやりとりが絶妙。WillがMarcusに「12歳にやるべきこと」を教えるのは皮肉。
さすが30歳すぎの男の達人Nick H。『High Fidelity』にくらべて音楽の要素は減っているので一般的で読みやすい。(ただしJoni MitchelとNirvanaは必須)この春には映画がヒューグラント主演で公開(UK USA)。こちらも楽しみ。
UKではこの本を持っている人たちがいたるところに出没して、お互いにうなづきあっているとか・・そんなことが本当に起こりそうな本です。
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